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【お化けフォーク】エグいボールを投げる男 千賀滉大についての物語【ソフトバンクホークス】

 

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【お化けフォーク】エグいボールを投げる男 千賀滉大についての物語【ソフトバンクホークス】【プロ野球選手】

201996日令和初のノーヒットノーランを達成 高校では「野球をやるつもりがなかった」という千賀投手。

 

19910323日愛知県蒲郡市に生まれる。

小学2年生から野球を始め中学校では軟式野球部に所属し、三塁手としてプレー。

高校は地元の蒲郡高校に進学。1年時から公式戦に登板すると、2年時からはエースとしてチームを牽引。しかし最後の夏は3回戦で敗退するなど高校時代ほとんど無名の選手でスカウト陣から注目されることもなかった。

そんな平凡な高校球児に転機が訪れる。地元のスポーツ用品店の経営者がソフトバンクホークスのスカウト部長と知り合いだったため千賀を推薦。

かくして2010福岡ソフトバンクホークスに育成4巡目ながらも入団。

【プロ入り後は三軍も経験、苦しみながら歩み続けた4年間】

2011年の入団初年度は、三軍が主な舞台となり、シーズン終了後のみやざきフェニックスリーグで二軍戦デビューを果たすと、

翌2012年は二軍が主戦場となり、7勝・防御率1.3383奪三振ウエスタン・リーグで結果を残す。

そして2013年開幕を一軍で迎える。東北楽天ゴールデンイーグルス戦で一軍初救援を経験すると、救援投手による公式戦連続無失点イニング(343分の1パリーグタイ記録を樹立、51登板141セーブ17ホールドと一軍中継ぎ投手としてチームに貢献。しかし順風満帆に見えた選手生活に大きな逆境が訪れる。翌2014年から2015年まで、右肩の痛みや調整不足による二軍降格により一軍で出場する機会が激減。球団フロントに対して先発への転向を訴えていたが武田翔太中田賢一スタンリッジなど一軍の先発投手の層の厚さもあって、なかなか一軍に定着することができずにいた。それでもクライマックスシリーズ日本シリーズでは、素晴らしいピッチングを披露。特に日本シリーズ対ヤクルト第4戦では、2点リードの登板で2イニングを完璧に抑えるなどチームの日本一に貢献。来シーズンに向けてのアピールに成功。

2016年千賀にとって今までの鬱憤を晴らすようなシーズンになる】

開幕直後にシーズン初の出場選手登録を果たすと対西武戦でシーズン初勝利。そこから最速155キロのストレートと千賀の代名詞ともなった「おばけフォーク」を武器に先発8連勝と破竹の勢いで白星を重ねていき最終的には12勝・防御率2.61181奪三振の成績を残す。シーズン終了後には日本代表に初めて選出。「侍ジャパン強化試合」で登板を果たすなど名実共に充実したシーズンを過ごした。

 

2017年はワールド・ベースボール・クラシック日本代表に選出され、1次ラウンドから通算4試合に登板し防御率0.82を記録。また本大会に登板した投手としては最多となる通算奪三振16を記録。このような活躍が高く評価され大会最優秀投手に選出。

シーズンが始まると育成選手として同期入団の甲斐拓也とバッテリーを組み対日本ハム戦ではプロ野球史上初の育成選手出身の先発バッテリーとして勝利を飾る。最終的には自己最多の13勝、最高勝率のタイトルに輝きチームを2年ぶりのリーグ優勝へと導くと、日本シリーズでは、第1戦に先発登板し日本シリーズ史上初となる育成選手出身の開幕投手としての初勝利を飾りチーム2年ぶりの日本一奪還に貢献した。

2018年も13勝を挙げたが2度の故障をなど防御率で自己ワーストを更新するなど、シーズンを通して苦しむ1年となった。

 

【令和初ノーヒットノーラン達成】

そして2019年。前年に続いて開幕投手として登板した千賀は自己最速の161km/hを記録し96日対ロッテ戦にて史上80人目のノーヒットノーラン達成。育成選手・令和初のノーヒットノーランである。最終的にはリーグ最多227奪三振を記録して令和初の奪三振王のタイトルを獲得した。

この年チームはリーグ優勝を逃すもクライマックスシリーズパリーグ王者西武に勝利。日本シリーズでは3年連続日本シリーズ開幕投手として白星を挙げ、チームはその勢いのまま讀賣ジャイアンツに4連勝。日本シリーズ3連覇に貢献した。シーズン終了後には、バッテリーを組んだ甲斐拓也と共に自身初のゴールデングラブ賞を受賞。育成出身投手としては初となるベストナインも受賞。